Library [02] 1987〜1990


『アジアは美しい』
(竹書房。1987)
●食の仕事だけやってきた訳ではないのです。その土地でどういうものを食べているのか、という興味と同様、芸能という視点でも一時期、仕事をしていたのだ。自分自身がアジアにいて、その国の政治家などはいくらでも知っていたのに、歌手や役者など全然知らなかった。それは、考えてみたら、政治家、財界人は知っているのに、吉永小百合も松嶋菜々子も、モーニング娘も知らないのと同じではないかと思ったのだ。それはいびつなアジア理解だと思い、アジア中の(当時の)スターに会ってまわった。映画を見て回った。そして、作ったのがこの本。もともと、雑誌に連載したものをまとめたもの。そういえば、これも絶版かなあ。


『虫瞰図で見たアジア』
(徳間書店、1988)
●「アジアは美しい」は芸能から見たアジアだが、こちらは芸能を通じて、アジアと日本の関わりを考えた本。今となってはアジアのスターが日本でうけるのも、日本のスターがアジアでうけるのも、当たり前になってしまったけれど、昔は違ったのです。そのあたりの歴史から文化の変容までを考察した本。


『カレーライスがやってきた』
(福音館書店。1988)
●カレーについての本をいっぱい書いて、「カレー大王」なんぞと呼ばれたりもしたのだけど、そのもとをたどるとこの絵本。古い友人である担当編集者と、子供が好きな食べ物といったら、カレーか、ということでカレーの本を作ろうという単純な話から始まったのだった。まあ、それだけ、カレーは奥が深かったということか。
  ちなみに、これをベースにした話が、大阪書籍の小学校四年生の国語の教科書に載っています。


『カレーライスと日本人』
(講談社現代新書。1989)
●なぜ、誰もが外国から入ってきた、受け入れられたと知っているカレーが、日本で国民食とでもいうべき存在になったのか。その過程をインドから、イギリスまで追って書いた。大英図書館にこもって、イギリス最初のカレーを探し、国会図書館に日本最初のカレーを探し……。 でも、本当を言うと、日本の近代化を個別の小さなテーマから考えてみたいと思ったのだけど。


『東南アジア食紀行』
(徳間文庫。1989)
●東南アジア大陸部、タイあたりから、南にマレーシア、シンガポールという流れの、食の紀行。写 真もいっぱいの文庫です。


『森枝卓士のカレー三昧』
(雄鶏社。1989)
●カレーの本を何冊も書いているうちに、古今東西のレシピもたまった。そこで、それを自分の中で整理しつつ、改めて料理しつつ、作ったのがこの本。間違いなく、美味しいカレーが作れます。


『東方食見聞録』
(徳間文庫。1990)
●『東南アジア食紀行』の続編。フィリピンから台湾、朝鮮半島までの食の紀行。もちろん、これも写 真満載。



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