この本の内容
バルセロナとの出会い
オブジェのいろいろ
見返しの写真はな〜に?
試行錯誤と思考作後

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Illustrations by Chihiro Nakagawa, 2004(C)

[名前のいろいろ]

ペップ、モンセ、パウ
 本には、なかがわさんに描いてもらったイラストが登場します。
 男の子が「ペップ」(右)、女の子が「モンセ」(左)、そして犬が「パウ」。それぞれカタルーニャ地方にちなんだ名前にしました。
「ペップ」……JOSEP(ジュゼップもしくはジョゼップ、)という名前の一般的に定着した愛称です。
「モンセ」……カタルーニャの聖地モンセラー(モンセラート)からきたもので、女性の名前に多い。日本で言えば、「富士子」さんという感じ。愛称として「モンセ」と呼ぶようです。
「パウ」……「平和」を意味するカタルーニャ語。パウという名はスペイン語ではpablo(パブロ)になりますが、スペイン語で平和は「PAZ」のようです。

ジュアン・ミロ
 ジョアン・ミロと書いたものが多いかもしれませんが、より実際のカタルーニャ語の発音に近いジュアンと書くことにしました。ジョアンがジュアンであっても、間違うことは少ないと思ったからです。
 古い本にはホアン・ミロと書いたものがありますが、ミロ自身がカタルーニャ語を使うことを望んでいましたし、そもそも、JOANに対応するスペイン語はJUAN。ホアンというのは、カタルーニャ語をスペイン語読みしたものですから、ふさわしい表記ではないと思っています。

パブロ・ピカソ
 若い頃はパブロ・ルイス・ピカソとサインしたものもあります。ピカソの正しい名前はもっともっと長くて覚えきれません。なお、スペインでは父方の名字を名乗るのが一般的ですが、「ルイス(RUIZ)」という名字がフランスで正しく発音してもらえないこと、ピカソという名字が珍しかったことなどもあり、母方のピカソという名字をサインとして利用していたようです。

アントニ・ガウディ
「アントニオ」とスペイン語で表記する場合もありますが、現在、バルセロナで入手できるガウディ関連の書籍等は多くが「アントニ」というカタルーニャ語での名前を使用したものなので、この本では「アントニ」にしています。

ジュゼップ・マリア・ジュジョール
 古い本では「ホセ・マリア・フホール(ジュジョール)」と紹介したものも見かけますが、JUJOLという名はカタルーニャ地方にしかない名前のようですし、近年のバルセロナでは、カタルーニャ人の名前はカタルーニャ語で書くのが一般的です。

……

 日本では、レアル・マドリーのことを「レアル」とマスコミはよく使うし、ファンにもそう呼ぶ人が多いと思います。
 スペインでは、「レアル」といえば、一般的には「レアル・ソシエダ」のことであり、レアル・マドリーのことをさす場合は「エル・レアル」(レアル・ソシエダは「ラ・レアル」)だということはスペインサッカーのファンなら、ご存じの方が多いと思います。
 でも、一度定着してしまうと、何でもかんでも「レアル」になってしまうのですねえ。(ぼくは、レアル・マドリーのファンではありませんが気になります。)

「ここはスペインじゃないし、わかればいい」と言われる方も多いかもしれません。

 でも、ぼくは自分の名前の漢字を間違われるのはイヤだし、より正しいものがあれば、それを使うべきだと思っています。
 カタカナにする以上、まったく正しい表記が存在しない場合もありますが、 できるだけ正しい発音に近いものを使うよう心がけています。ただし、わかりやすさを優先する場合は、巻末に補足説明をするなど、できるかぎりのことはしたいと思っています。